
【それ町、天国大魔境】石黒正数作品の中で1番好きなのはどれ? 【人気投票実施中】
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大阪芸術大学在学中の2000年、ヒーローでデビューして以降、ジャンルにとらわれない豊かな作風で作品を発表し続けている石黒正数さん。SFや日常で共感を得られる物語、ぶっとんだコメディまで、その作品群はバラエティに富んでいて飽きることがありません。
そこで今回、ねとらぼ調査隊では「あなたの好きな石黒正数作品は?」という人気投票を実施しています。多彩な作品の中で、これが1番という漫画にぜひ、投票してください! それではまず、代表的な作品を解説付きで紹介します。

アガペ -犯罪交渉人 一乗はるか-
石黒さんの初の連載作品で、原作は鹿島潤さん。2004年から『コミックフラッパー』で連載されました。無償の愛を意味する「アガペ」をもって、世の中の憎しみに向き合う犯罪交渉人・はるかの物語です。
それでも町は廻っている
2005年から『ヤングキングアワーズ』で連載され、2010年にはアニメ化もされた代表作。主人公・歩鳥が喫茶店「シーサイド」で働くことになるところからストーリーが始まります。綿密に練られた物語が見事で、終盤にかけての伏線回収が凄い傑作です。
ネムルバカ
『月刊COMICリュウ』にて2006年から連載。大学の女子寮を舞台に、ミュージシャンを目指しながら、堂々巡りで進まない日常を「ダサイクル」と呼ぶルカと、毎日を漫然と過ごす柚実が織りなす青春ストーリー。
ドリスとマメ
ウェブコミックサイト「MiChao!」内の「ピテカントロプス」にて連載されていた、未単行本化作品。野菜を作って売ったり自給自足をしたりして暮らすドリスが、動いて鳴くマメと一緒に冒険するファンタジー。

外天楼
2008年から『メフィスト』にて連載されたミステリー作品。「外天楼」なる建物の住人や周囲の人々は、エロ本に執着する少年や宇宙刑事など破天荒。それぞれの物語が最後に切なくつながります。
響子と父さん
『月刊COMICリュウ』にて2008年から連載。イラストレーターとして働く娘の響子が、町で電気屋を営む真面目系天然の父親をフォローしながら進んでいくコメディ。お互いを思い合うハートフルな作品。
木曜日のフルット
『週刊少年チャンピオン』にて、2009年から現在も続く連載中の作品。自身をノラネコと称しながら、ほぼ鯨井の家で過ごす半ノラネコのフルットと、半飼い主である鯨井の日常系ショートストーリー。
別冊 木曜日のフルット
上記の『木曜日のフルット』と並行し、『別冊少年チャンピオン』にて、2012年から連載。基本的な登場人物や猫たちは本編と変わらず、猫たちと鯨井が織りなすのんびりライフの出張版のようなスタイルです。
天国大魔境
『月刊アフタヌーン』にて、2018年から現在も連載中の作品。外界を遮るように囲まれた壁の中で暮らす少女・トキオが、「外の外に行きたいですか?」という言葉を受け取ることから始まるSFストーリー。施設の中のストーリーと、外の世界にいるマルとキルコの冒険にワクワクさせられます。
ヤンキー嬢ちゃんの不確かな真実
『別冊少年チャンピオン』にて2019年から不定期連載中の作品。ゆるめの金髪ギャルが繰り広げる1話完結のコメディ。主人公はヤンキーなのにどこか憎めず純粋に笑える作品です。
Present for me 石黒正数短編集
2007年に少年画報社から刊行された短編集。デビュー作であるヒーローから、初期の作品を集めており、ご本人が影響を受けたという藤子・F・不二雄さんを思わせる作風。また、今後の作品につながる片鱗もあります。
探偵綺譚 石黒正数短編集
こちらも2007年刊行で、徳間書店から出版されました。表題作では『それでも町は廻っている』の歩鳥と双葉が登場。全体を通してSFテイストでまとめられた作品群で、テンポよい展開と不思議感が魅力。
ポジティブ先生 石黒正数短編集2
徳間書店から出版された短編集第2弾で、2010年刊行。デビュー前の雑誌未掲載作品「種」の掲載や歩鳥の原型キャラの登場など、ファンにとってはいろいろと楽しみが詰まっていいます。勢いを感じさせる一冊。
その他(コメント欄にお願いします)
石黒正数さんの作品は、SFをルーツとしながら日常系ギャグから切ない青春系、そしてファンタジーなど世界観の幅広さが魅力です。一方で、軽快な展開や構成は共通しており、どのジャンルの作品を読んでも満足できるものばかりではないでしょうか。
今回は代表的な作品を紹介しましたが、ほかの石黒作品が好きな人は、その他への投票と、コメント欄にて作品名を教えてください! それでは下のアンケートより、ご投票よろしくお願いします。