
あなたが好きな「本屋大賞」受賞作品はなに?【人気投票実施中】
“全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本”をコンセプトに、書店員が自分たちのイチオシ書籍に賞を贈る「本屋大賞」。2004年に第一回が行われ、これまでに「博士の愛した数式」や「52ヘルツのクジラたち」などの名作が受賞しています。大賞受賞後に映像化される作品も多く、本好き以外からの注目度も高い賞です。
そこで今回ねとらぼ調査隊では「あなたが1番好きな『本屋大賞』受賞作品は?」というアンケートを実施します。全18作の大賞受賞作の中から、最も好きな作品にご投票ください! それではまず編集部がピックアップした5作品を紹介します。

博士の愛した数式

記念すべき第1回で対象を受賞したのが、小川洋子さんの「博士の愛した数式」。家政婦の「私」と息子「ルート」が、交通事故のせいで記憶を80分しか保つことができない「博士」と出会います。博士がこよなく愛する数式の美しさが散りばめられた小説で、博士のモデルは20世紀で最も多くの論文を書いた数学者、ポール・エルデシュとされています。
本作は本屋大賞だけでなく第55回読売文学賞も受賞。2006年には映画化され、寺尾聰さんが博士を、深津絵里さんが家政婦を演じました。
ゴールデンスランバー

第5回で大賞を受賞した「ゴールデンスランバー」。ほかにも第21回山本周五郎賞、2009年版『このミステリーがすごい!』1位など、数々の賞を総なめした作品です。伊坂幸太郎さんの作品は、本屋大賞開始以来、毎回トップ10入りを続け、本作で初めて大賞を受賞しました。
首相暗殺を疑われた元宅配業の青年が2日間にわたって仙台市内を逃亡するというストーリーで、さまざまな視点や時系列で語られることで事件の全貌が見えてくるという構造。日本では2010年に堺雅人さん主演で、韓国でも2018年にカン・ドンウォンさん主演で映画化されました。
舟を編む

私たちが普段何気なく活用している辞書。その辞書編纂に携わる、普段は表に出ることのない人々の情熱を描いたのが、2012年第9回本屋大賞に輝いた三浦しをんさんの「舟を編む」です。
ある出版社に勤める変人社員・馬締が、言葉の「海を渡る舟」である辞書を作るため、国語学者や仲間の編集者たちとともに奮闘します。序盤から十数年の時を超えて迎えるラストに心が震える作品です。2013年には映画化され、松田龍平さんや宮崎あおいさん、オダギリジョーさんなど豪華キャストが辞書編集部員を演じました。
蜜蜂と遠雷

第14回本屋大賞と直木賞のW受賞を成し遂げたのが、恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」。恩田さんは「夜のピクニック」でも本屋大賞を獲得しており、本屋大賞で初めて2度目の大賞受賞者となりました。
音楽を演奏する苦悩や喜びを描いた青春群像小説。音楽界に突如現れた問題児、元・天才少女、妻子持ちのサラリーマンなど、個性豊かなキャラクターたちが国際ピアノコンクールに挑みます。2019年には松岡茉優さん主演で映画化されたほか、リーディング・オーケストラコンサートも公演されました。
かがみの孤城

辻村深月さん著「かがみの孤城」は、第15回大賞を受賞。累計発行部数は100万部を突破し、オーディオブックやコミカライズ版など多彩なメディアミックスも展開されています。
あるきっかけで不登校を続ける中学1年生の主人公・こころが、鏡の向こうの世界で6人の仲間と出会い、謎に満ちた城を冒険していく物語。不登校をテーマに現実とファンタジーを行き交う今作は、辻村深月さんの作品の中でも多くの人の支持を集めた意欲作に。つらい経験を持つ人の心を癒し、背中を押してくれるあたたかなストーリーとなっています。
あなたが一番好きな「本屋大賞」受賞作品は?
本屋大賞受賞作の中から5作を紹介しました。アンケート欄には2021年現在までに大賞を受賞した全18作品を用意していますなお、翻訳小説部門、発掘部門、ノンフィクション部門の受賞作は含まれません。ぜひ、あなたが1番好きな作品に投票してくださいね!